「石橋家三人像」(
1995

 ある方から戦死した弟と自分の両親を作ってほしいとの依頼があった。

変色した昔の白黒写真と遺影を預かった。

とても実直で真面目で真面目な方、父の年代の方たちに共通する何かがあった。

このような方たちの一途な働きがあったからこそ日本はここまで復興したのだろうと納得する何かだった。

一生懸命つくらせていただいた。

台座の文章はその方が書き、石屋さんに彫ってもらったと言う。

お住まいの庭に三人並んで建てられた。

少し体の弱かったその方も、もう亡くなられたが可愛がっていたお孫さんがさぞかし大きくなられたことと想像している。

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